intro_of_simutrans_development

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あとがき

このたびは,本書を手にとっていただきありがとうございました.はじめての本執筆でいろいろと大変でしたが,このような形で皆さまに読んでいただけることを嬉しく思います.

2017年8月19日に,新宿の貸会議室で「実践パッチ開発ゼミ」を開催しました.環境構築,パッチのアイデア構成,コードリーディング,実装を一日でやりきる非常にハードなものでしたが,大盛況のうちに終えることができました.

当時このイベントのために私はpdfで資料を用意しましたが,時間も限られていたため,その資料は内容的に満足できるものではありませんでした.シムトラ本体開発のための教科書がほしい,私はそう思わされました.それから約一年半の月日がたち,ようやくこの本を形にすることができました.今度はこの本を使って本体開発セミナーをやれたらいいなと思います.

私はこの本完成時点でSimutransの本体改造を始めてからちょうど2年になります.しかし,最初に本体改造をしたいと考えてから実際に本体改造ができるようになるまで5年もの歳月を要してしまいました.環境構築,言語知識,開発経験などが揃うまでにずいぶんと回り道をしてしまったものです.当時の私にとって,本体改造の入り口までガイドしてくれる「何か」があったらどんなによかっただろうと,今になって思います.

Simutransの本体改造は誰もが楽しむことのできる営みだと私は信じております.本書がそのお手伝になれたのであれば幸いです.

最後に,本書の執筆を後押ししていただいた皆さま,C95申込書の手配および運営のサポートをしてくださったMARK氏(twitter: @mark8629 ),そして,執筆にあたって文体・内容の両面から多大なサポートをしていただいたshingoushori氏(twitter: @shingoushori )に感謝いたします.ありがとうございました.